TOEFL®のリスニングセクションの解説
TOEFLリスニングセクションでは、アカデミックな内容の議論や大学内での会話の聞き取り能力、理解力、分析力を測定します。
構成
TOEFLリスニングセクションは、次の3つの問題で構成されています。
- 2分30秒~3分間、大学内での学生と教授または大学職員との会話を2~3つ聞きます。次に、5つの設問に解答します。
- 4〜5分間、教授が2~3つのアカデミックな内容の講義をします。複数の学生が講義中に質問します。次に、6つの設問に解答します。
- 4〜5分間、教授が2~3つのアカデミックな内容の講義をします。生徒からの質問等はありません。次に、6つの設問に解答します。
TOEFLリスニングセクションの問題の順番は常に同じです。最初は大学内で交わされる会話、次に学生からの質問が入る講義、最後に講義のみです。
各音声の再生後、所要時間10分間で5〜6問の設問に解答します。最初の設問が画面上に表示されると、所要時間のカウントが始まります。
出題の流れ
6~9つの問題が出題されます。6題目の解答を終えるまでは追加の3題が出題されるかどうかがわかりません。出題された場合は全問に解答する必要があります。
- 問題 1 (10 分間) :会話
- 問題 2 (10 分間) :講義と質問
- 問題3 (10 分間) :講義のみ
- 問題 4 (10 分間) :会話
- 問題5 (10 分間) :講義と質問
- 問題 6 (10 分間) :講義のみ
- 問題7 (10 分間) :会話
- 問題 8 (10 分間) :講義と質問
- 問題9 (10 分間) :講義のみ
テーマ
TOEFLリスニングに使用される会話は、大学生活に関するもので主に学生、教授、図書館司書や大学職員の会話になります。
講義は、科学、歴史、社会科学や芸術等、大学で実際に取り扱うようなアカデミックな内容になっています。
問題形式
TOEFLリーディングセクションと同様に、TOEFLリスニングセクションには、特有の問題形式があります。これらは、表の穴埋め形式の1問を除き、全て多肢選択方式の問題です。通常、1問につき1点が加点されますが、そうでない場合はその旨音声で説明があります。
TOEFLリスニングの問題形式
問題形式 | 解答方法 | 目的 | 注意点 |
---|---|---|---|
主題について | 多肢選択方式 | 会話の主題を理解すること。または、学生の会話の目的について理解すること。 | 選択肢の中には、一見正解と思われるようなものがあるが、概括的すぎたり、細かい部分に間違いがある場合があるので、各選択肢を最後までよく読むことが大切です。 |
細かい点について | 多肢選択方式 | 細かい点に関する問題に解答する | 下書きノートに細かい点を書き留めること。場合によっては2つ解答がある時もある。その場合はその旨音声で説明がある。 |
問題形式 | 解答方法 | 目的 | 注意点 |
---|---|---|---|
結論について | 多肢選択方式 | 明確に示されていない命題を結論づける。 | 奇をてらった解答を選ばないこと。消去法で解答することが効率的。 |
レトリックの構成 | 多肢選択方式 | 発言者が自分の主張を通すためにどうすればいいのかを理解する。 | 発言者はどのようにレトリックの構成を使っているのか。(例を示したり、比較する等。。。) |
結論について | 多肢選択方式 | 発言者がなぜこの方法で意見を発表するのかを理解すること。 | 質問される点については、繰り返し述べられることが多いので、その点に留意すること。 |
態度 | 多肢選択方式 | 発言者の態度を理解すること。 | 質問される点については、繰り返し述べられることが多いので、その点に留意すること。 |
レトリックの構成 | 多肢選択方式 | 異なる要素を論理的に順序付けること。 | 発言者はどのようにレトリックの構成を使っているのか。(例を示したり、比較する等。) |
TOEFLスピーキング、TOEFLリーディング、TOEFLライティングの解説もご覧ください。